7月の日記

・地下鉄に乗っていると、走行中、チンというようなベルの音がする。

その音が連続して鳴っていることに最近気が付いて、海底二万マイルみたいだーと思う。

先頭車両に乗っているから聞こえるのか、どこにいても聞こえていたものなのかは、いまだにわからない。

 


・地下鉄に降りる途中、下から強い風が吹いてくることがある。

地下鉄は独特な匂いがして、以前は日本と海外とで匂いが違うなーと思っていたが

今は鈍感になったのか、同じように感じる。

熱せられたアスファルトからも、また違った独特な匂いがするが

私にとってはこれもまた世界共通で、懐かしいような恋しいような気持になる。

 


職場の最寄り駅で電車から降りて、階段を上って地上に出ると、目の前は往来の激しい大通りで、この時期は特にむわっと暑さと眩しい日差しにやられる。

そして現在は、向かい側で大規模な建設工事を行っていて、茶色の錆びた荒々しい鉄骨に、むき出しの針金、地面にはコンクリートブロックのかけらが転がっている。

そのような殺伐とした雰囲気と、昨年ニューヨークでみた建設現場がリンクして、暑さの他にすこし懐かしさがこみあげてきて

これが「こころが覚えてる」ってことなのかなとドラマ「アンメット」の台詞を思い出した。

アンメット、本当に良いドラマだった。

灯すって言葉がとても印象的。

 


・最近のお気に入り

メロンクリームソーダ

ソフトクリームとソーダが混ざった、あわあわの中間層が特に良い。

アイスは全部溶けたら悲しいけど、ソーダがないとのどが渇く。

ちょうどいいバランス。

おまけに上にチェリーが乗っていたらもっと好ましい。

 


この間喫茶店へ行ったら、クリームソーダの味が、メロン、いちご、レモンと様々あり

そこのお店のクリームソーダ(プレーン)は、もも味と書いてあった。

そういえば、メニューに「クリームソーダ」と記載しているお店もあれば、「メロンクリームソーダ」とあるところもある。

新しい発見。

いくつになっても、発見はある。

 


・この季節、歩いているときにあまり下を見てはいけない。

特に、目の端になにか横切ったかな?とか、何か動いたかな?などと思って探しに行ってはいけない。

この暑い時分、大抵足元でうごめいているものといったら限られてくるからだ。

 


かといって、あまり無関心を装ってもいけない。

この間、なにか踏んだかな?と思ったが確認せず歩き続け、そのあと今度はなにか蹴っ飛ばしたような気がしたのでちらとそのあたりを見てみたら

ひっくり返った夏の風物詩が転がっていく様が目に入った。

 


さっき踏んづけたものはなんだったのか、考えるのはやめることにした。

 

 

 

・家で整理整頓をしていたら、学生のころの使いかけのノート類がたくさんあった。

ばらばらと目を通してみると、日記だか報告書だかわからない、ある日の出来事が書いてあったり、創作のようなものが見受けられて

文章を書くのが昔から好きだったことを実感する。

また、全部書きかけというところは、なんとも三日坊主な自分らしい。

書いていてわかったことは、始めるのは簡単でも終わらせるのが難しいということ。

例えばドラマでも「はじめは面白かったんだけど...」という作品があるのと同じように、終わらせ方って難しい。

物事始まりから終わりまで良い、なんてことはほとんどないように思える。

 


「うまい物も食わねば惜しい。少し食えば飽き足たらぬ。存分食えばあとが不愉快だ。…」

 


また漱石を読みたくなってきた。

 

 

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ここまで読んでくれた人がいたらありがとうございます。

仕事もプライベートも落ち着かない生活が続いたせいか、体調を崩したり、いろんなことを言い訳にして更新をさぼっていました。

以前からだいぶさぼりがちの毎日つけている日記のほうも、書くことでストレス発散につながっていることに最近気が付いたので

寝る前に少しでいいので書こうと決めたよ。

3年日記だからあと1年半は意地でも続けます。

 


ついこの間、(XGを除けば)半年ぶりにLiveに行った。

しかも、「このひとが来日公演してくれたら嬉しいな」ってひとで、初来日公演にいけて本当に良かった!

行けるかわからなかったから、しばらくチケットの購入は見送っていたんだけど

1か月前に購入したわりに、場所と周りのお客さんがよくてとても見やすく、素晴らしい時間だった。

 


悲しい曲が多いため、"Are you ready to be sad tonight?”というセリフから始まり、"Hmm...You enjoy sadness I love it!"という途中でのコメントがあって嬉しかった。

 

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聴いていて、わたしにはやはり悲しみがお似合いだと思った。

 


enjoy sadness,そういうことだって出来るしやっていいんだと、もしかして初めて知ったのかもしれない。

 


それではまた。アデュー